bridalmemory~私たちの物語

ブライダルMCが作る物語風プロフィール紹介

ネトゲ・ソシャゲを侮るなかれ~結婚式司会者が作るお二人だけのプロフィール紹介

                       

 

お二人は職場の同期として出会いました。新しい環境は誰にでも新しい出会いを用意してくれますね。しかし、そこから深く知り合うためには、共通点が必要です。時代とともに形は変われども、それは昔から普遍的なことではないでしょうか?

お二人のその入り口は、同じ携帯ゲームをしていたことでした。恋心はまだ芽生えていないある日、新郎は、勝手に新婦の携帯を使ってそのゲームで遊んだのだそうです。しかも彼女が何日もかけて貯めたゲーム内のハートマークポイントを全部使ってしまったのです!なんということでしょうか!?携帯ゲームのご経験のない人は、どうぞ貯金やお店のポイントカードを想像してください。せっせと貯めた物を誰かに使われてしまった悲しさ…。しかし新郎は善良な人でした。なんとその日からコツコツと、二人のゲームを繋げては、ゲーム内で律義に返してくれたのです。何を返してくれたかって?そう、ハートマークポイントです。定期的に送られてくるハートのマーク。これはもしや、「リアルにハートを送っていたのか」という疑惑が出て参りました。どちらにしてもこれが交際へと発展。そして今日を迎えたのですから、あのハートマークが本物の愛になったのは間違いありませんね。

 

そんな新郎 津村 陽介さん(仮名)は、津村家の長男としてご誕生されました。二人の弟様との男3兄弟。ご家族揃って毎年夏にはお父様のご実家がある三重県へ行き、海で遊びました。幼い頃に空手やサッカーも習いましたが、中学から始めた剣道は、大学卒業まで長く続けました。陽介さんが真面目で粘り強い男性にご成長されたのは、剣道のハードな練習に打ち込んでいたことと関係していそうです。幼い頃とは打って変わって無口になったのもそのせいでは?…とは、ある日のお母様の呟きです。新婦曰く、陽介さんは、いつでも穏やかさが変わらない、感情が平らかな人。それは隣に居るものとして、とても安心できますし、それこそが優しさであると考えています。大きなケンカはありません。なぜなら新郎のこの安定感をもってすれば、大ごとになる前にさらっと流すことができるからです。

 

一方 新婦 麻実子さん(仮名)は、太田家の一人娘としてお生まれになりました。幼い頃、本をいっぱい買ってくれたお父様とお料理上手なお母様の愛を一身に受けてお育ちになりました。お母様が誕生日に作ってくれたウサギ型のケーキは特別な思い出として今も麻実子さんの胸の中にあります。小学校卒業のタイミングでお母様に誘われて、親子二人のオーストラリア留学が始まります。オーストラリアは自然が豊かであるばかりでなく、様々な国の人が集まってくる人種も豊かで刺激的な国でした。それが新婦の肌に合っていたようで、中学3年生からは一人寮生活をしながら高校卒業までを過ごしました。帰国後、こちらの大学を卒業し、新郎と同じ会社に入社したわけです。そんな歴史が新婦を作り上げたと言っても過言ではないでしょう、麻実子さんはとても朗らかで、誰とでも打ち解けられる能力に長けています。新郎を静謐な水のほとりに例えるなら、新婦はその周囲に花を咲かせる暖かな風。そんな彼女の明るさや面白さに新郎は惹かれました。まるで二人で一つのオアシスを作るような調和を感じます。

 

6年ものお付き合いを経てプロポーズをした新郎ですが、実はもっと前に言うつもりでした。ちょうど結婚を考えた時、1年間の長期出張が決まり、新郎は機を逸していたのです。そんなことなど知る由もない新婦が、偶然先輩からもらった結婚情報誌を新郎に見せたのが6年目。ここから新郎が動き出します。その場では無反応を装っていた新郎が、一晩で決意しました。そして次の日、実は新婦は腹痛で絶不調だったのですが、二人で正座をしてプロポーズをしてもらったのでした。ハートポイントの受け渡しから始まったお二人は、これからもずっとお互いの愛を送り続けます。どうぞそんなお二人に、皆様のハートポイントも末永くお送りください。

 

以上新郎新婦のご紹介でした。