ブライダルMCの、勝手に命名『根掘り葉掘りタイム』
第2回目は、思い出リサーチ編です。
その昔、街で女の子に声をかけてお茶をしながら恋愛体験を聞き、それが作詞活動に使われている…なんて噂を聞いたことがあって。それはそれは憧れました。
私も、表参道辺りで声をかけてもらえないかなあ、なんて。
(表参道にも行かないし、聴かせるネタも持っていない女でしたがね。。)
あの時憧れたのは、聞かれる側。自分の物語が歌詞になるなんて!それをユーミンが歌ってくれるなんて!最高に素敵!!と思ったわけです。
でも今は、聞く側に憧れています。
そして似たようなことをできたら良いなあと思って日々頑張っています。
打ち合わせ時は、できれば使えないネタまで教えてもらいます。
「あの司会者、知り合い?」ってゲストに思ってもらえたら大成功なので、ぜーんぶ教えてください!とお願いします。
最初は好きじゃありませんでした、とか。
元カレと別れるまで待っていてもらいました、とか。
プロポーズはしてもらっていません、とか。
婚活サイトで6人目でした、とか。
20歳も離れていて、旅先で親子に間違われ悲しいです、とか
結婚しても一人の時間重視で、思い出の数が仲の良さとは思えないんです、とか
出てくる、出てくる、根掘り葉掘りタイム。
言うまでもなく、面白いエピソードや感動的なエピソードは、そのまま使えます。
でも、いやいや人生ってそんな綺麗ごとばかりじゃないでしょう?
体育会系の部活動をしていて、いったい何人の人が輝かしい戦績を持っています?
そもそも部活って何パーセントの人ががんばっています?
放課後にダラダラ、するする!
部活動だけでなく、日常は意外と平凡で、言えないことも多くて。
でも、そこからでもストーリーを作るのが私の仕事だと考えています。
こういうネタは文章の中で直截的には使わないことも多いです。
でも「使えていない」わけじゃないんです。
新郎新婦のことを伝えるニュアンスに必ず活きていると信じて、今日も根掘り葉掘りしています。
そして貴方の結婚式当日が無事お披楽喜となりましたら、きれいさっぱり忘れます!
この先の幸せだけを信じて!!
司会者との打ち合わせの前には、是非、誇れる思い出だけでなく、さまざまな角度からの思い出を探していらしてください。
・恥ずかしい、でも笑ってもらえる思い出
・これは使えないと思うような普通の日常
そんなことも教えて欲しいです。
そして、「やったこと」よりも「その時に感じていたこと」を教えてください。
思い出って、そういうことだと思うのです。
根掘り葉掘りタイム①人物リサーチ編はこちら