ブライダルMCの林圭子です。
新婦が結婚披露宴の締めに読む親御さまへの手紙。
お父さんありがとう。お母さんありがとう。その内容は様々で、いまだに鼻の奥がシュンとする時があります。
ところが、今回取り上げてみたいのは、その後です。よく新郎の親御さまへの挨拶が続きますよね。
これって、ネット上のどこかに(それも複数に)同じテンプレートが出回っているのでしょうか。いつも言い回しが同じで、おかげで私はオウムのように誦じれるようになりました。
『そして◯◯さんのお義父さんお義母さん、初めてお会いした時から、温かく私を迎えてくださり、ありがとうございます。至らぬ点もあるかと思いますが、これからどうぞよろしくお願い致します。』
うん、悪くはないのですが…自分が新郎の親だったら…
もう一声!貴女らしい言葉で言ってくれたら嬉しいなあ。
例えば、
◆ お義父さんと焼酎を呑み、お義母さんと日本酒を呑むのを楽しみにしています。(お、酒豪だね、新婦!)
とか、
◆ お義父さんとお酒を呑み、お義母さんとスイーツを食べるのを楽しみにしています。(お、両刀使いだね、新婦!)
なんてイイなあ。
ここはクスッと笑えても上質な手紙になるというものです。自分の親への回顧と感謝でしっとりした後に、明るい未来を連想させてくれるし、個性も光って印象的です。
それ以外にも、
◆ ◯◯さん(新郎)の親孝行を一緒に楽しむ妻になりたいと思います
◆ お義父さんとお義母さんのような楽しい夫婦になりたいです
◆ 本当の娘のように接して貰えてとても嬉しいです
なーんて言われたら、忘れられないフレーズになりそうですよね。
もちろん、こういうプラスひと言…を添えている新婦さんも大勢いらっしゃいます。
これらは一例で、何でも良いのです。
何でも良いのですが、百万回使われているようなテンプレを、ちょっと崩すところから始めてみませんか?
結婚披露宴・ウェディングパーティの『自分たちらしさ』って、意外とこんな言葉たちが作り上げていくのだと思います。
どんな余興を入れようか?…進行上のセレモニーも大事なのですが、それだけでオリジナリティが作られるものではないということを、言葉たちが意外と活躍するのだということを、声を大にして伝えたいブライダルMCなのです。