bridalmemory~私たちの物語

ブライダルMCが作る物語風プロフィール紹介

インスピレーションと勇気〜結婚式司会者が作るお二人だけのプロフィール紹介

                           


「お互いの第一印象」…こういう場でよく聞きますよね。今日は皆様に真っ先にそれをお伝えしなければと思います。
なぜなら新婦は初めて新郎に出会った時、こう思ったんです。…「騙されて絵画を売りつけられそう」…!!


私もだいぶ長くこの仕事をしておりますが、こんな第一印象は初めてです。普通の出会いでは、こんな怪しげな印象を持つはずがないのです。そうです、お二人の出会いは、誰しもが経験できるわけではない、スリルと奇跡と男の気概が溢れた、新宿版シンデレラの物語でした。実はこの出会い、一歩間違えば新宿詐欺師の物語。ずっと心配してくれていたのは新婦のご友人でしたね。そんなお二人の出会いをおさらいしてみましょう!
 
新郎 向井 優希(仮名)さんは、まだ世の中の人がマスクを付けずに過ごしていたある夕暮れ、新宿の街を一人歩いていました。その日、新婦 本田 沙菜(仮名)さんも、未来の自分を占いに新宿へ。「あなたは、絶対に嫌だと思う出会い以外は受け入れたほうがいい」とアドバイスをもらった帰り道、実に15分後、新郎と街の中ですれ違い目が合いました。そしてすれ違った10メートル先から、奇跡のドラマが始まります。

優希さんはその10メートルの間に考えたのです。『常々女性は優しい人が良いと思っていた自分が激しく揺さぶられるような女性と、今まさにすれ違った。このまま声をかけなかったらきっと後悔する。勇気を出して声をかけよう!』
そしてすれ違ったその道を引き返し、沙菜さんに声をかけたのです。びっくりしたのは沙菜さんです。昔同じようなシチュエーションで絵を買わされそうになったことがある沙菜さん。今日は絵か?壺か?何を買わされるんだ…と警戒したわけです。なるほど、それであの第一印象なわけですね。詐欺師かと警戒された新郎ですが、それでも諦めませんでした。自分の運転免許証を見せるなど精一杯の誠意を伝えて、なんとか次に繋げました。沙菜さんも暫くは警戒をしていましたが、話せば彼の良さが伝わってきます。そしてついに、彼の言葉と自分の気持ちを信じてみようと、この恋に飛び込んだのです。


新郎の最初の直感、そして行動力。新婦の信じる勇気。現代の若者は、「失敗をしたくない世代」というフレーズで語られることがありますが、まだまだ捨てたものではないですね。何もしないで後悔するなら、チャレンジして後悔した方がいい。そんな強い想いが導いた運命の出会いでした。
 
そんな新郎も、実はその名の通りとても優しい男性です。それは、ご両親に愛されて育ったことと深く結びついているようです。男4兄弟の三男の新郎ですが、陸上選手だったお父様の素質を受け継いだのは優希さんでした。しかし中学の途中で陸上部が縮小され、ご友人の誘いでサッカー部に転向しました。10年以上続く現在の趣味はがらっと変わってモトクロスです。自由に好きなことを追求して楽しむこのご性格を育て支えたのは、いつの日もあったご両親の応援でした。そんなバックボーンがあるのですから、いつも穏やかで、新婦をそっと包んでくれるような余裕のある男性なわけです。新婦曰く優希さんの魅力は真面目なところ。絵画を売りつける詐欺師に間違われたままにならなくて、本当に良かったです!
 
新婦沙菜さんも、第一印象の通り、本当に優しい女性です。自然と気遣いができる、友達を大事にしている、その姿に新郎は魅力を感じています。看護士は沙菜さんの天職ですね。歳の離れた弟さんとの二人姉弟、一人っ子の時代が長かったからこそきちんと育ててもらったという新婦。こちらもやりたいことをやらせてくれたお母様と、黙って見守ってくれる優しいお父様に、大切に育ててもらいました。24歳の時に、大好きなジャニーズのイベントに行きやすいように、職場を地元福岡から東京に変えました。そんな話を、優希さんが最初から普通に受けとめてくれたことも嬉しかったと懐かしく振り返ります。
 
大人になった時周囲に優しくできる人は、幼い頃からご家庭の中で優しさのエネルギーをいっぱい充電できたからなんだなと、そんなことも感じるご両家の結びつき。本日はその中で育った優しさ溢れるお二人のお披露目です。どうかこれから始まるお二人の物語にたくさんご期待頂きたいと思います。
 
以上新郎新婦のご紹介でした。