bridalmemory~私たちの物語

ブライダルMCが作る物語風プロフィール紹介

国際結婚編vol.1~結婚式司会者が作るお二人だけのプロフィール紹介

         

今から約5年前に来日した新郎コーリー・デイビッド・バールさん(仮名)。保育園で英語を教えています。職場ではもちろん英語を使用、家に帰っても話す相手がいないので日本語を覚えるチャンスを探していました。

イギリスに憧れ、いつか暮らしてみたいと夢みていた新婦 鳥居 ゆかりさん(仮名)。語学学習に意欲を燃やし、英語の先生を探していました。

そんなお二人がお互いを見つけたのが、昨年1月です。最初はラインで連絡を取り合い、電話で話すようになりました。デイビッドさんにとってゆかりさんは、まだ声だけしか聞いたことがない時から、趣味や考え方に共感を覚える魅力的な女性でした。ビデオ電話で初めて姿を見れば、とても可愛い女性ではありませんか!思い切って告白をしたのだそうです。そして、OKするにも一度会ってみなくてはわからない…ゆかりさんのそんな提案で初デートとなりました。その日は次第にお天気が崩れ、あっという間に映画のワンシーンのような大雨に。木の下にベンチを見つけ、傘をさして雨宿り…雨が止むまで話をした、それが今では思い出深い2人の初デートでした。

 

デイビッドさんのご家庭は、2つ上にお姉様がいらっしゃる4人家族です。幼い頃から落ち着きがあり、レゴで遊んだり、お父様と一緒に木材を使って飛行機や船を工作することが好きな男の子でした。12歳の頃、お姉さんがサンタさんからもらったギターが使われずに部屋で眠っていることに気づいたデイビッド少年は、こっそりお姉さんの部屋に入り、ギターを貰ってしまいました。その日からほぼ独学で毎日ギターを弾き続け、なんと16歳でギターの先生としてアルバイトをするまでになったそうです。ゆかりさんいわく、デイビッドさんは、人が想像できる最大限の努力というものがあるとして、そのさらに3倍は努力をする真面目な男性なのだそうです。一度決めたことは揺るがず、その努力の積み重ねで、結果をちゃんと残す人…比類なき集中力こそが最大の魅力と言えそうです。

 

ゆかりさんのご家庭は、5つ上にお姉様がいらっしゃる4人家族です。ホームビデオを見ればいつもふざけている家族が映っています。ふざけているのは主に、父・姉・私…つまりお母様の温かな眼差しの下、はしゃぐ3人ということですね!とても楽しいご家庭で育ちました。小学4年生からトロンボーンユーフォニウムなどを奏で、吹奏楽部や楽団に所属していたゆかりさん。最近までバンドも組んでいたそうです。現在は作業療法士として働いています。接客は大変ですが、やりがいのある楽しい仕事だと思っています。人当たりが良く、誰にでも分け隔てなくフラットに接することができるゆかりさんにふさわしいお仕事な気がしますね。

 

お2人に相手のどこに惹かれたのかと尋ねると、どちらもが、「私のことを全部受け入れてくれる優しさがあるところ」と言います。特に日本語でコミュニケーションをとらなくてはならないデイビッドさんにとっては、つたない言葉をいつまでもゆっくりと待ってくれたり、わからないことを何度も説明してくれたり、そんなゆかりさんの優しさには、忍耐力を伴うことを知っています。「多分、それは、とても、疲れること…」彼はそう言ってゆかりさんへの感謝を表します。相手を受け入れると支え合うことができます。支え合えれば、二人の意識はいつでもプラスに向かいます。これはどんな夫婦にとっても、とても大事なことです。デイビッドさんは、日本で出会ったパートナーに、とりわけその魅力を感じているようです。

 

そんな彼女へのプロポーズは、美女と野獣が好きな女性にふさわしいレストランを探しました。もちろん日本でお店を探すこともデイビッドさんにとっては大変なことです。「普通に必死に探しました」…人の3倍努力する男性ならではの『名言』だと思いませんか?

半年後、デイビッドさんのご両親が2週間来日します。それまでには英語をマスターしたいゆかりさん。ゆかりさんにも「普通に必死に」勉強してもらいましょう。そうやって誠実さと優しさを備えた毎日を積み重ねていくことが「お二人らしさ」です。これからのお二人に、乞うご期待ください。

 

以上新郎新婦のご紹介でした。