bridalmemory~私たちの物語

ブライダルMCが作る物語風プロフィール紹介

鈍行列車で人生を~結婚式司会者が作るお二人だけのプロフィール紹介

        


お二人には、なかなか他の人には真似できない、素敵な共通点があります。それは、どんなに遠くへ出かけるときも、決して新幹線を使わず、高速道路も使わず、お金をかけずに時間をかけて、一瞬で現地に到着してしまう人には到底味わうことのできない、寄り道を楽しむ旅行が好きだということ。新郎の故郷広島には、これまでに4回行っていますが、時には青春18きっぷで途中下車アンドご当地グルメを堪能しながら~所要時間なんと5日間!!関西圏まで夜行バスで乗り入れ、そこからさらに5時間かけて広島を目指す…なんていう旅をしたこともありました。皆様ご存じ令和の今、東京―広島間は新幹線のぞみが4時間かけずに走り、世はリニア新幹線だと騒ぎ、時間短縮に邁進しています。でもお二人は知っています。豊かさとはそういうことではないのだと。この点に幸せを見出せる同じ価値観を持った人に出会えた、お二人の幸運はそれに尽きるのではないでしょうか。

 

そんな新郎 澤本 直人さん(仮名)は、幼い頃から活発な少年でした。中学高校時代に草野球を楽しみ、現在も広島育ちの巨人ファンとして野球観戦を趣味としています。大学時代には学園祭の実行委員を経験し、学生時代を満喫しました。

給食調理が仕事である新郎の特技はもちろん「料理」です。夕食を作って新婦の帰りを待っていてくれます。そして彼の優しさはそれだけではありません。新婦は彼について即答で熱く語ってくれました。でも、皆様、私はその前にひとつ報告をしないといけません。新婦はとてもはきはきとした方なのに、この質問をしたら急に照れ始めました。優しい新郎は気を遣って席を外してしまったのです。あゝ、願わくは好きな人の好きな点を語る新婦の表情を、直人さんにも見てほしかったです。新婦曰く、彼は、ただ「優しい」のではなく、「優しさがあふれている」のだそうです。いつも私のことを考えてくれ好きでいてくれる、それがよく伝わってくるのだそうです。例えば職場でのストレスを新郎が耳を傾け親身に聞いてくれるだけで、新婦はとても救われます。自分のためではなく誰かのためにその場に存在するということを自然にできる男性なのですね。新郎ご本人は優柔不断な一面を短所に思っているようですが、それを差し引いても余りある優しさがあり、リーダーシップの取れる女性にとっては、むしろバランスの良いパートナーのようです。

 

一方 新婦 菊池 加奈さん(仮名)は、幼い頃から音楽の好きな女の子でした。小学生で初めて手にしたトランペット。以来大学3年まで、吹奏楽は加奈さんの学生時代の象徴でした。そして歌や演奏が趣味となりました。

新郎曰く、加奈さんはとても頑張り屋な女性です。二人のお付き合いに対しても、新郎自身へ向けられるまなざしも、全てに一生懸命であることが伝わってくるのだそうです。新郎にとってなくてはならない存在となったのは、しっかりしているのはもちろんのこと、その奥にひたむきさがあるからだと言えそうです。

 

初めて会った4月8日、その日のうちに「俺、どうかなあ」と肉まんを片手に不思議な告白をされ、お付き合いが始まったお二人。以来毎月8日を大事にしてきました。8日になるとどちらかが体調を崩すというジンクスを持ち、入籍も指輪を渡すはずの日も波乱に富んだ8日を過ごしております。が、ゆっくり鈍行列車の人生を楽しむ才能を持ち合わせているお二人です。焦らず構えて進んで行かれることは間違いありません。ゆっくりと、これからどんな景色を見つけていくのでしょうか。その一つ一つが、二人の人生を豊かに彩りますように。

以上新郎新婦のご紹介でした。