bridalmemory~私たちの物語

ブライダルMCが作る物語風プロフィール紹介

同級生編vol.3~結婚式司会者が作るお二人だけのプロフィール紹介

                           


お二人は中学2年生の時に同じクラスになった同級生です。あいうえお順で並んだ席は前に新郎山賀(仮名)、後ろに新婦山下(仮名)。そしてさらにその後ろに男子がいました。新婦を挟んで、新婦の存在などお構いなしにふざけ合う男子たちは、教室で、下駄箱で、いろいろな場面で新婦を巻き込んでいました。飛ばした紙飛行機は新婦の頭をかすめ、体当たりのふざけ合いは新婦にまで激突。新郎曰く、仕掛けてくるのは男友達のほうで、自分に非はないとのことですが、新婦はいつも思っていました。私の前に山賀君さえいなければ、私の日常はもっと平穏だったのに…と。そんな新郎は、女の子とは話さないシャイな男の子でしたので、お二人がかけがえのない存在として知り合うのは、成人式前まで待たなければなりません。それでも、今があるのは同じ思い出の中に存在していたからこそ。中学校のあの教室が二人のルーツなのです。

 

新郎 山賀 洸太さん(仮名)は、3人兄弟の末っ子としてご誕生されました。ご両親とのお買い物シーンで幼い頃の3兄弟を例えるなら、その場で良い子に待つ一番上の兄、親の姿を確認できる範囲で遊ぶ姉、そしていつもアナウンスで呼び出される迷子の常習犯、新郎。お父様お母様、本当にお疲れ様でございました。そんな新郎、今は優しく頼りがいのある男性にご成長され、その穏やかな優しさに新婦は安らぎを感じています。例えば仲間との集まりを企画する積極性、周りの空気を読み、寄り添う柔軟性、素直でポジティブなところ、光汰さんの良さは数々あり、それら全てを理解する女性がこれからもずっと隣に居てくれます。

 

そんな新婦 鈴木 かおるさん(仮名)は、鈴木家の長女としてお生まれになりました。女の子にしておくのはもったいないさっぱりとしたご性格にはっきりとした意見を持ち合わせ、幼い頃から自他共に認める男らしい女の子だったそうです。3歳の頃から自分のことは自分でやりたい主義、小学生の頃は心から男の子になりたいと思っていました。高校時代は一番女子にモテまして、男子からも「守ってくれそうだから」と告白されたこともありました。憧れのバイクは大きすぎて自分のものにはなりませんが、幼い頃から夢はバイクに乗りたい、カメラマンになりたいという女性。お間違いなく、私は今、新婦のご紹介をしております。

新郎もキャンプやバイクといったアウトドアなご趣味を持っていますので、かおるさんは、時々新郎のバイクの後ろに乗って風の中に連れて行ってもらいます。ご性格は裏表がなく、誰に対しても態度が変わりません。垣根のないオープンな人柄で、誰とでも仲良くなれるかおるさんです。さらに新郎が感じ取っているのは、それだけではないようです。新郎の言葉を借りれば、すなわち「かおるさんの纏うオーラ」が魅力的なのだそうです。古風なオーラとでも言いましょうか…書店員をする新婦は安らぎと優しさが漂う落ち着ける雰囲気を持つ女性です。

 

明日は新郎の誕生日。プロポーズの記念日でもあります。プロポーズをする男性が、自分の誕生日にプロポーズをするのって、珍しいですよね?その珍しさに実は意味があります。常々察しの良い新婦と、常々サプライズがバレてしまう新郎。新郎は素直すぎてサプライズ企画が成功したためしがありません。そこで思いついたのです。一番あり得ない日は、自分の誕生日だと。横浜港から出るプロポーズ用のクルージングを企画、その船に乗る理由も別途考え、全く疑いもせず乗ったかおるさんをびっくりさせました。あとにも先にも洸太さんがかおるさんを騙せるのはこれだけかもしれませんが大成功のプロポーズでした。もうすぐクリスマス。年が明けるとまもなくお二人にはもう一つの記念日、9年前にお付き合いを始めた日が訪れます。入籍はそのタイミングで行う予定ですが、今日から始まるお二人をどうぞ宜しくお願い致します。

以上新郎新婦のご紹介でした。